今年のはじめ、あるお客様から「TERMINUSにブーストチャンネルを付けて、さらにモード切替、V/Mのエディション切り替えもつけて欲しい」というご要望を頂きました。やりとりをしているうちに「じゃあバッファーもつけて・・・」「Break,Fatはあまり使わないから何か他の機能を・・・」という感じで進んで行き、「それならばもう新機種を作ってしまいましょう!」という流れで、お時間はだいぶ頂いてしまったのですが無事お届けし、気に入って頂けました。
TERMINUSに比べ、より幅の広い音作りと、便利さ、そしてMOMENTを内臓することを前提としたチューニングをすることで根本の音質までもパワーアップしました!
TERMINUSはある意味、自分の中では完結してしまっていた機種だったので、今回のようにリクエスト頂かなければ大幅な設計し直しはしなかったと思います。新しくおこしたレイアウトを仮組みして音を出した時には、かなりの衝撃があり、お客様に即 TwitterでDMしてしまいました。ご注文として具体的にリクエスト頂けた事、そして忍耐強くお待ち頂けた事が、このT2Mの完成に結びついたのだと思います。あらためてありがとうございました。
詳しい説明は後日、公開の際に商品ページでご紹介させて頂きますので、まずはそのお客様の感想をご紹介させて頂きたいと思います。
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【ギター】ストラト(SSH、SSS) レスポール
【アンプ】MesaBoogie LoneStarSpcial Marshall JMP2203
Ovaltoneさんの製品との出会いは2010年2月に初代Terminusを購入させていただいてからとなります。その後2012年にOD-Fiveを購入しました。
その音質の良さに関してはプロギターリストの鈴木さん、峰さんはじめHPに多くよせられた皆さんの感想をみれば分かると思います。
Terminus、OD-Fiveともに気に入っている歪みですが「質感」という意味ではディスト-ションのOD-FiveよりもオーバードライブのTerminusがより好みでした。
2013年正月に田中さんに
「TerminusをOD-Fiveのように2chでV/M(vintage&Modern)の切替ができるようにできませんか?」
こんなわがままな一言からやりとりがはじまり「Terminus2+Moment【T2M】」を製作していただきました。
T2Mはとにかく懐が広いODです。
左側;Terminus2
右側;Boost ch.
【左側】TS系のようなハリのある歪みから~レンジが広くても音のボケないキレのある歪み
【右側ON】モダンハイゲインアンプに近い歪みまでカバーしています。
歪みの質感はあくまでODの枠にありながらもOD-Fiveに迫る歪み量は満足です。
T2Mで新しく搭載されてるtop、plcの可変範囲も自然に効きながらも効果は十分にでます。はじめに希望したV/Mの切替をtop、plcのノブで調整する形になっており自分の気持ち良いと感じる「低域のしまり感」にできます。
T2Mのセッティングで弾き手の好みとセンスがでるのはtop、plcこの2つの調整だなという印象ですね。
あとは右側のBoostスイッチ。
3モードスイッチとVol,GainでCleanBoostにするのかGainBoostにするのかが調整できますがGainを上げてもコード感もピッキングのタッチしっかり出るのは流石です。
ギターのVolにもきちんと反応してくれてるのはとても使いやすいですね。
そしてノイズの少なさはOD-Fiveと変わらず素晴らしい。
T2Mはバイパス時にもMomentのナチュラルなバッファー経由なので音質の劣化対策にもとてもいいですよ。ここはスルーバイパスだった初代Terminusからの大きな変更点だとおもいます。
自分が使い分けるとするなら、
インストならOD-Five。
バンドならT2M。
バンドの中での音の馴染み方はOD-FiveよりもT2Mのほうが優れていると感じます。
まだ手元にきて間もないですがこれから楽しみたいと思います。
つたないレポートですがOD-FiveやOvaltoneの製品を使ってる方、新しく歪みを検討している方にはぜひこのT2Mを試してもらいたいという気持ちです。
最後に一般ユーザーの私の意見を汲み取り製作してくれた田中さん本当にありがとうございました。
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Ovaltone T2M coming soon…