また、-鵺-NUE DEVICEについても掘り下げます!
レコーディング・ミキシングエンジニア/ギタリストの佐藤敦史氏も参加!
リペア工房&テック Regal Place様に提携して頂き、-鵺- NUE DEVICEの取り付けと、フルセットアップ、オーバーホール、マイクロクラックをセットにしたメニューをご用意致しました!
※Regal Placeにつきましてはこちらをご参照ください。一旦Ovaltoneにギターをお送り頂き、その後 Regal Placeへご希望の -鵺-NUE DEVICE、注文票と共にお預け、完成後チェックし返送致します。納期は1ヶ月程度となります。
価格は、Regal Place様のご厚意により、マイクロクラック加工の代金が通常 ¥8,640 のところ、半額の ¥4,320として頂きました!また、-鵺- NUE DEVICEは3種類どれを選んでも、NUE DEVICE基本料金としてROSSOの価格とさせて頂きます。
※-鵺-NUE DEVICEはハイインピーダンスのパッシブトーン回路専用となります。ローインピーダンスのトーン回路にはお使い頂けません。 アクティブ回路が入っている場合でもパッシブトーン回路の後にアクティブ回路が入っている場合は使用可能です。


プランは3通りで、ストラトキャスター、テレキャスタータイプなどコンデンサを1個搭載する場合と、レスポール系などコンデンサを2個搭載する場合を選択頂く為、6パターンのメニューをご用意しております。
※プラン2,3の場合は交換用の弦を同梱をお願い致します。※より込み入ったご相談、お店への持ち込み調整をご希望の方は、直接Regal Place様へお問合せ下さい。
無事製品化を迎え、モニター販売においても多くの方に音色の変化を実感して頂きました -鵺- NUE DEVICE ですが、今回はその着想の原点となったリーガルプレイスにて、代表 野口幸三氏へのインタビューという形で開発ストーリーをお伝えできればと思います。
今回はリーガルプレイスインタビューという事で、まずは簡単な自己紹介をおねがいします。
その後、結局、そのミュージシャンのモデルを作ってしまっていたので、その方々のテックというかギター周りを見たり、という事をやって、そこから始まって、さらにまた別の国内トップスタジオミュージシャンに紹介してもらって、そこでギターテックがいないかということだったので、その現場での仕事をして、そこの現場でまたローディー達から話が来て、今度はまた別の有名バンドの現場をやったりとか。
そこからどんどん派生して、もう今はいっぱい色んな方たちの現場でやっています。
今の状況としては自分のお店をやりつつ、ギターテックで色んなミュージシャンのものをケアしているという感じですね。それが続いている感じです。
Ovaltone: なるほど、凄いですね・・・L.A.ではパフォーマンスギターで修行されたという事ですが
野口さん: そうですね、アメリカにちょっと行って全部覚えて来いという事で行ったんですね(笑)
アメリカに行く前は僕、擦り合わせができなかったんですよ。で、擦り合わせがどうしてもちゃんとした人に教わらないとお客様の物は触れないと思って、ナット交換までだったんですね僕の中では。あとは、基本的に今うちでやっているオーバーホールまでがメインだったんですけど、アメリカに行って基本的なそういうものを全部覚えて来たので、擦り合わせから何から全部やるようになってフルセットアップという。
まあフルセットアップもアメリカでやっていたんですね。アメリカでフルセットアップぎっちりやると500ドルくらいだったんです、その頃。基本的にアメリカの人たちは300ドルのギターを買って来て、500ドルでフルセットアップして、2000ドルの音にしようっていう感覚だったんですね。
日本みたいに2000ドルのギターを買ったり3000ドルのギターを買ったりというのは無いと…
なのでそういう所で揉まれてきたというのもあります。
Ovaltone: リーガルプレイスに来るようになってからすっかりギター本体の魅力に取りつかれてしまいまして…セッティング次第で鳴り、音色、弾きやすさがここまでは違うなんて、こちらに伺う以前は思ってもいませんでした。
野口さん: 同じギターが修理、セッティングだけでそこまでいくとは思っていなかったわけですね。
Ovaltone: はい、そうです。衝撃的でした。
野口さん: ギター自体はまあ、どんなギターも僕からしてみれば伸びしろはあるっていう感覚で、そのパフォーマンスを上げるために僕がちょっと仕事をしているという事ではあるんですけど…
あと出来るだけバランスをよくするというのが、田中さんたちも気に入って頂けているフルセットアップというものですね。
フルセットアップはアメリカから帰ってきて、日本人に合わせた感じにして、それで気に入って頂けたのが良いのかなと思っています。
Ovaltone : すり合わせや全体のバランス調整等、まず生鳴りに関する部分だけでもいつも驚きの結果になるのですが、そこからさらに感動したのがエレクトリック部分の半田とコンデンサによるチューニングでした。
この部分にこだわり始めたのはリペアマンとしてのキャリアの最初の頃からだったんでしょうか?
野口さん: アメリカから帰ってきてからです。向こうでは木工と組み込みと。僕はアメリカにいるときは実はビンテージコンデンサにあまり興味が無くて、「ふーん」くらいだったんですよ。
日本に帰ってきて、色々なお客さんたちとコンタクトをとるようになって、そうすると中にはある意味「コンデンサオタク」のお客様もいて、で、その人たちとああでもないこうでもないと、あれをつけたらこうなる、これをつけたらこうなるという経験値をどんどん増やしていって、それでは飽き足らずに結局自分で色々と探して、試して、聞いてもらってというのを続けて今に至る感じです。
野口さん: 半田もだいたい同じ並行している感じではあります(笑)
コンデンサオタクの人たちは半田オタクでもあるので、半田もいっぱい試しました(笑)で、試して試して、まあやっぱりその中での良いところを、まあ良いだけでもないので、結局色々なものを覚えて使っていって、本当にやると結局混ぜたりというのもあんですけど…ギターに関してだけでなく、半田の場合は今度ケーブルも作るような感じで、ケーブルでのサウンドメイク、そういうのもやっていっていた感じですね。
Ovaltone : 相当の種類の半田とコンデンサを試されたと思うのですが、半田に関してはマイクロクラック半田はとにかく素晴らしい音色ですね。
自分もこちらにお邪魔するようになって、開発におけるハンダの重要性が以前によりも強まりました。
エフェクターでも最後のチューニングで、いくつかの個所を持って行きたいキャラクターのハンダに入れ替えたりして、希望のサウンドに寄せていくことが多くなりました。
野口さんは現在は何種類くらいの半田でチューニングをしているのですか?
野口さん: 半田の種類は現在はメインで使っているのは3種類で、もっとカスタムしていきたいという事になってくると10種類くらい使って、まあ半田を混ぜたりするので結局組み合わせや比率で無限になってくる感じです。
ただ普段それをあまりやらないのはクオリティーコントロールという観点で、混ぜると同じ音を2つ作れないので、普段は基本3種類でフィックスさせている感じです。
野口さん: マイクロクラックの半田は、半田を探している上で色々なものを試して、やっぱりその中で掘り出してきたものではあるんですよね。
もう今、色々とRohs問題だったりとかもあり、作れないものになってしまったので、手に入れるのが物凄い困難になってきてしまったんですけど、その中でもさらに入手困難なメーカーのもので、それは上手く出会えたのは凄く良かったです。
他のものに比べると全然音域から音質から違うので・・・
Ovaltone: 確かに・・・
野口さん: 無くなると困っちゃいますね。
Ovaltone : それでは次にコンデンサについて伺いたいのですが、こちらも物凄い量のストックですね。やはり気になったら仕入れてしまうのでしょうか…?
野口さん: コンデンサも、もう当たり外れもいっぱいあり、気になったら買ってしまうのもあるんですけど、やっぱりまあ5個10個買ってもしょうがないので、100個くらい買うってなるとお金もかかってましたけど・・・
でもまあ、当たり外れというよりもギターに合う合わないがあるので、同じものでも。なので無駄にはしていない感じです。
Ovaltone : ついつい気になる部品は買ってしまいますよね(笑)
では、いよいよ本題といいますか、自分が感動して-鵺-NUE DEVICE の着想のもとになったコンデンサである、野口さんの秘蔵のコンデンサについて教えてください。もちろん秘蔵なので詳細というよりも音のキャラクターなどについてを中心にお願いします。
野口さん: あれは特にコンデンサオタクな人と色々話をしていて、それもまたコンデンサオタクな人の秘蔵ではあったんですけど(笑)
まあそのあとで僕も探して手に入れには行ったんですけど、あれが他のものに比べるとやっぱり無駄なところがないコンデンサでしたよね。
ただ、入手に関しては今色々制約があって作れない物でもあるので、うーん、あれは本当にうちの中でもすごい唯一無二というか、大切なコンデンサですね。
それが -鵺-NUE DEVICEでその悩みがある意味解消してもらえているので、非常に今後が明るいなと思います(笑)
Ovaltone : 鵺デバイスでは、このコンデンサそのものを完全にはコピーできてはいないと思うのですが、自分のツボにささったニュアンスの部分は、再現することができたのではないか、と思っています。
野口さん: 色んなキャラというかコンセプトが機種ごとにあるので、物凄い発展すると思うんですよね。良いところが凄い出ているので。僕にしてみればキッチリ出ていると思うんですよ。あのコンデンサの特有の美味しい部分、他のコンデンサにない部分が出ていると思います。
Ovaltone: 鵺デバイスでも、半田でのチューニングが最後の追い込みの決め手になりました。本当にこの1年半のリーガルプレイスで学んだことが反映されたものになったと思います。
個人的にはですが、鵺デバイスを搭載した状態で電装系にマイクロクラックして頂くと自分にとってはもう完璧になります。
なので、ビンテージコンデンサや鵺デバイスを使う方たちは、そういう風にしてから使ってもらった方がより一層良さが出るので、まあ、マイクロクラック自体やっていただいた方が良いかなとは思います。
Ovaltone: 例えば有名なkester44等で付けても見えない部分というのは出てきてしまうと…
どうしても上の一番おいしい「ここが出ていれば」というところが無くなっちゃっていたりするので…それをちゃんと出そうとしているものがマイクロクラックなので。
Ovaltone : 最後に、リーガルプレイスに行ったことがない、という方のために伺いたいのですが、ちょっと普通のリペアショップとは違うところがありますよね?
営業時間や要予約であることなど…ご飯が出てきたりとか(笑)
自分も佐々木さんに紹介してもらわなければ最初の一歩が踏み出せなかったと思うのですが、プロオンリーであるとか一見さんお断りというわけでは無いですよね?
野口さん: そうです。基本的にはそういうスタンスではないです。
なぜアポイントメントが必要かというと、結局のところうちでやって頂くというのが、納得して帰って頂きたいという所もあって。
1日2組とかにしてしまうと今度、前のお客様が焦って妥協されてしまうというような部分があるので、そこはどれだけ時間をかけてもお客様の使って良いだけの時間があれば、金額ではなくて、ちゃんと納得して楽しんで帰って頂きたいでのアポイント制にしています。
そのアポイント自体はどなたでも取れるので!
L.A.の時でもそれこそホームレスの人がいて、その人もセットアップから修理からしていましたけど、かと思うとイーグルスのジョーウォルシュとかも来ていましたし、そういうホームレスからイーグルスまでというような感じで(笑)
日本だと僕の場合は女子高生から国内トップスタジオミュージシャンまでみたいなところまで、全部どなたも同じ技術で、同じように技術を間引かずやっているので、そこはだからいくらでも言ってもらえればと思っています。
来られない方たちには送りででも出来るので、という所ですね。どうしたいというのも言って頂ければそこにできるだけ寄せていって、みたいな感じで出来るので。まあ来てもらうのが一番良いんですけど、来れない方は送りでもできなくは無いです。
基本的に敷居は一番低いところにしているのでどなたでも大丈夫です!
Ovaltone : 本日はお忙しいところありがとうございました!
今年に入って、試奏イベントを行っていく必要性を痛感し、少しずつはじめさせて頂いております。
未だに「Ovaltone製品を試すことができない」というお声を頂きます。数年前と比べると生産数も上がり、取扱頂く楽器店様も増えておりますが、やはり2名での手作業となるとどうしても生産数に限界があります。
とはいえ外注に出してしまうのは、サウンドコントロールの面から考えて不可能です。
もし楽器店様で試す事ができたとしても、スタジオ併設店でも無い限りそれはやはり店頭での音量、そして購入前提というプレッシャー下での試奏となり、深い所まで感じ取っては頂けない可能性も考えられます。
また、展示会などでも、展示としては確かに来場者数は見込めるものの、音量規制が厳しく、音の面でのポテンシャルを感じ取って頂けない状況も経験してきております。
製品のプロトタイプができた時など、ギタリストの方々、あるいは親しい方々とスタジオに入って音出し会をすることがあるのですが、リラックスしながら自由に音を出し、色々言い合いながら試して頂く、というような空間で、こちらも非常に勉強になり、またお試し頂いた方にも楽しんで頂いているように思います。
そんな空気感を各地のお客様とご一緒できたら最高だと思い、試奏会を開催したいと思うようになりました。
一緒に試すことができればさらに楽しい会になると思い、賛同頂けそうなメーカー様にはお声がけしています。コラボレーションという形でも積極的に行っていければと考えています。
今回はとにかく「試奏」ということにフォーカスしたいという思いから、基本的にメインペダルに関しては、その場での販売はありません。もしお試し頂いて気に入って頂けたら、ぜひお近くの楽器店様でお求め頂ければと思います。
逆に小物やノベルティーなどは持っていけるものは持っていこうと思っています!
今のところ、決まっている試奏イベントは数件ですが、今後増やしていけたらと思っております。開催地のリクエストなどもありましたら是非お聞かせ下さい!
【イベント情報】4/14 in 福島 with flying teapot
PEDAL DIGGERSさんとは、実はかなり以前にコンタクトがあり、当時まだネットの直販のみの頃でした。
たしかOD-FIVEをご注文頂いて、完成してお送りしたのですが、内部写真をさっそくUPされていて、「お願いします~、さらさないでください~(泣)」と情けないメールをお送りしてしまいました。今となっては良い思い出です(笑)
それからしばらくは何もなく、途中で知り合い伝手でPEDAL DIGGERSの方だというのは認識しました。
そしてつい先日-鵺-NUE DEVICEのモニターキャンペーン中にご注文頂きまして、そこからイベントにお誘いしたところ一緒にやって下さるということで今回のイベントが決定致しました!
平日の夜ということで、お仕事帰りにもしお時間があれば是非ご参加ください!

flying teapotさんと、最初はお客様の友達というつながりでした。
そのうちスタジオで一緒に音を出すようになりプロトタイプを弾かせてもらったり、逆にプロトタイプを弾いてもらったり…なんだかんだで割と長くお付き合いさせて頂いております。
島村楽器さんでのイベントという事で、楽器を見にいらしたついでに如何でしょうか!
サウンドキャラクターが明確に違う2社ですが、コラボレーションが果たして上手くいきますでしょうか!イベント当日をお楽しみに!


flying teapotさんと、最初はお客様の友達というつながりでした。
そのうちスタジオで一緒に音を出すようになりプロトタイプを弾かせてもらったり、逆にプロトタイプを弾いてもらったり…なんだかんだで割と長くお付き合いさせて頂いております。
イベントを一緒に開催するのは、なんと今回初となります!また、福島でのイベントも初となります!
サウンドキャラクターが明確に違う2社ですが、コラボレーションが果たして上手くいきますでしょうか!イベント当日をお楽しみに!


Q.O.O.Blue editionにつきまして、今回納品分をもって生産完了とさせて頂きます。
また、Q.O.O.シリーズというシリーズ展開を予定しておりましたが、そちらも見直しましてシリーズ自体を終了させて頂きたいと思います。
モダンハイゲインというゾーンをカバーする機種が一旦なくなってしまう形となりますが、是非今後にご期待頂ければと思います。
何卒ご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
Ovaltone
田中
今回のイベントは急遽お誘い頂き、コラボが実現しました!
イベントでは試奏はもちろん、製作者のお話も伺えるということで、自分としては個人的に楽しんでしまいそうです(笑)エフェクターを作っている身ですが実はギター本体が大好きなんです…
Ovaltone につきましては、なんとNAMM 2018展示ボードがちょうど船便で戻って参りまして、持参する予定です!ご都合宜しければ是非ご参加ください!

エレクトリックギター、ベースのモディファイとしてトーンコンデンサを交換することは広く知られている方法です。その中でもヴィンテージのコンデンサへの交換は音色を劇的に変化させる物もあり、最もポピュラーな選択の一つではないでしょうか。
ヴィンテージコンデンサはその構造にもよりますが、経年変化によってラベルが示す値とは大きく異なる値になっている事がほとんどで、それどころか色々な要素が入り混じり、回路要素としてコンデンサの役割だけにとどまらない状態になってしまっているものも存在します。
ではその経年変化したコンデンサは楽器の音として良くないものなのでしょうか?
当時のそのままの再現という観点から考えると、経年変化は好ましいものではありません。しかし現在の経年変化を伴った状態のヴィンテージコンデンサだからこその音色も存在します。プロのミュージシャンやリペアマンの中にはそういったヴィンテージコンデンサのコレクターが少なくありません。
膨大なストックの中からスペックや時代考証にとらわれず、プロが純粋に耳で選び出した無銘のヴィンテージコンデンサを私自身幸運にも体験する機会があり、その音色や反応に衝撃を受けました。トーンを全開にした時の音色も、絞っていった時の変化の仕方も、絞ってもピッキングがニュアンスを失わない様等、今までのトーンコンデンサに対するイメージが全く変わってしまいました。
謎を解明するべく様々な計測をしてみると、もはやコンデンサと呼んで良いものかと思うくらい他の回路的要素が経年変化により発生していました。
-鵺- NUE DEVICEはその計測結果をもとに、現代のパーツを複数組み合わせ、複雑に絡み合ったヴィンテージコンデンサの劣化特性を、サーキットとして再現し、メタルシェル内にパッキングした、トーンコンデンサと同じように使用可能なギターインナーサーキットデバイスです。ギターに搭載するパッシブエフェクターと言い換えても良いかもしれません。
名前の「鵺」は、複数からなるというところと、単にコンデンサではないという謎めいたところから空想上の妖怪をあらわす言葉「鵺」を採用しました。
NUE DEVICEに値は存在しません。その代わり3タイプの音色のバリエーションをご用意しました。どのモデルも絞った音も実用的な音になっております。


ROSSO をもとに音の重心を下に移動させたモデルです。より力強い音色をお求めの場合にベストマッチです。3モデルの中では一番扱いやすい音色かもしれません。



※頂いた順に掲載させて頂いております。
NAMM 2018にて発表させて頂くULTRA BOOST SERIESについての詳細です。
Ovaltone として現在までの間にブースターは何機種かラインナップして参りました。各機種ごとにコンセプトはありましたが、振り返ると大きく分けて3種類の分類になっていました。
[1]ブースター本体の内部ではクリーンな音を保ち、トーンを調節、補正できるようになっているもの。 [2]ブースター本体で少し歪みやコンプレッションを発生させて、後段の歪みを増強するもの。 [3]ブースター本体内部で歪みや倍音を積極的に発生させ、後段の歪みにブースターの歪みのキャラクターを掛け合わせて独特の飽和感を得るもの。今回ULTRA BOOST SERIESでは、これらの系統のそれぞれの集大成と言う意味合いを意識して開発を進めました。

UBはUltra Boostの頭文字をとり、Cはクリーンタイプ(上記[1]) をあらわします。3はクリーンタイプのブースターとしてB-01,HAKONARI に続く3機種目にあたることをあらわしています。

こちらはG4と共通の基本回路を使用し、クリーンサウンドに特化してチューニングをしました。通常のプリブーストでブライトなプッシュ感を得たり、単体できらびやかなクリーンサウンドを得る用途のほかに、特にポストブースト(歪エフェクターを通った後に、主に音量を上げるためにするブースト)用途で活躍できるようなブースターです。
*Clean boost という機種もあったのですが、そちらはブースターという側面よりも音量管理機器という意味合いが強い為、今回のUBシリーズからは除外しました。そちらの系統の物も今後開発予定です。

UB-C3と同じくUBはUltra Boost 、Gはゲインタイプ(上記[2])をあらわし、4はTERMINUS,MERKAVA,MERKAVA MK.2に続く4機種目にあたることをあらわしています。


こちらはあえてトグルスイッチでのモード切替を排し、シンプルにゲインを押し上げ存在感を押し出すような用途に徹するようなチューニングにしました。基本回路はMERKAVAシリーズのものを受け継いでいます。

ネーミングは上記2機種と同様です。Sはサチュレーションタイプ(上記[3])をあらわし、5はAzureDragon,MAGS,Vermilion Boost,Ovaltone Harmonics Boost に続く5機種目にあたることをあらわしています。
こちらは基本的にOHBを引き継いでいますが、単体のゲインや密度感を増し、よりスイートなサウンドや、毛羽立ちを与えるブーストが可能になっています。
発売時期は2018年7~8月9月~10月予定となります。
価格は24,000円(税抜)予定です。
受注開始時期未定。
NAMM2018今年も参加させて頂きます!
FAT様、FREE THE TONE様、BLACK CLOUD様との合同ブースでの出展で、今年はなんとブース面積が2倍になりました。そして4年目にしてついに地下からの脱出・・・ブースはHALL D 3347です。
NAMM 2018マップ※HALL D左上の方です。
下段右からFOUNTAIN , UB-C3 , UB-G4 , UB-S5 , GD-013 version2.0
上段右から小型PRIME GEAR prototype , FREE THE TONE FT-2Y , WHITE FACE prototype , FREE THE TONE PT-3D
となっております。
UB-C3がポストブーストでの使用も想定している為、一番右にFOUNTAINを配置しています。GD-013は気分によって34-Xtremeと入れ替えながら運用予定です。
FT-2YはMy new gearしました!WHITE FACEのセンドリターンに繋いでポストEQでかかるようになっています。
WHITE FACEは中身はほぼ完成バージョンで、筐体はまだアルミダイキャストです…
そしてこちらは以前ご紹介させて頂いたOSBP-1ベースプリです。
こちらを搭載した BLACK CLOUD Black Smoker BETA5 actも展示されます!
シェアブースの良いところが活かされてます(笑)
こちらを搭載したBLACK CLOUDギターも展示されます!
こちらの詳細につきましてはまた後程発表させて頂きます。
今回のNAMMはブース面積の拡大と出展階の上昇ということで、非常に楽しみです!
WEB DIRECT SHOPの方は帰国するまでお休みさせて頂きます。
Black Cloud代表、黒岩氏からのリクエストは以下のようなものでした。
「パッシブの状態で基本的な音は完成しているイメージで、いざという時にアクティブの力を借りることができるようなプリアンプが欲しい。オンにした瞬間にアクティブ臭く変わってしまうのは避けたい。」
黒岩氏のリクエストから感じたのは、現場からの声を一番に考えていて、これまでの経験も踏まえBlack Cloudのアクティブベースとして最高のものを作りたいという情熱でした。
こちらもその熱意に応えるべく、試行錯誤し出来上がったのがOSBP-1です。
コントロールにはベース、トレブルのブーストタイプを採用しました。
サウンド的にはオンオフ切り替え時の音色差、音量差を極力少なくすることと、ダイナミスの階調が非常に滑らかで情報量豊かなBlack Cloud USA製カスタムピックアップの出力する信号を取りこぼさずに再生することを念頭に開発しました。
回路ではベストを尽くしたつもりですが、ベース本体、ピックアップと組み合わせてどのようになるか、完成まで期待と不安でいっぱいでした。
そして先日Black Smoker BETA5 actの第一号がついに完成したとの事で、音出しをさせて頂きました。
まずパッシブの状態で驚くべき完成度でした。本体の生鳴りの安定感、5弦とは思えない演奏性の高さ、ピックアップの手巻き特有の空気感とこちらのピックアップではいつも感じるコシの強さと圧倒的バランス感それぞれが調和してベストな結果を生んでいました。
次にプリアンプをオンにしました。まず絞りきりの状態で音を出して「やった!」と思いました。そしてベース、トレブルを少し持ち上げるとアクティブの力強いサウンドが!パッシブの状態で基本の音がとてもしっかりしている為ベースを大ブーストしても音がボケたりせず存在感があり、音を切ったときの制動力も凄かったです。
音出しの前に楽器店様でも音出しをされたとことですが、恐ろしくローノイズであるとご評価頂いたということで、その点も非常に嬉しかったです。
今回、このプロジェクトに参加させて頂き、こんなに素晴らしい楽器の一部として製品を使用して頂けるのはとても光栄に思います。
[ Black Cloud ] Black Smoker BETA5 act、店頭でお見かけの際には是非お試しください!!以下OSBP-1の詳細です。
OSBP-1(Ovaltone Shadow Bass Preamp-1)はベース、トレブルをブースト可能な本体搭載型ベースプリアンプです。
ユニークな※Shadow Source Mix回路とハイカレント動作により、ピックアップから出力された信号をみずみずしい状態のままで出力します。
ローは潤いがあり力強く、ハイはアクティブ特有の刺々しさを伴いません。
また、出力は直接ローインピーダンス仕様のボリュームペダルに接続してもローエンドのロスが最小限になるよう考慮されています。
※Shadow Source Mix回路とは…EQ回路で分断される前の素の状態の信号を影のように薄く出力にミックスすることによって、ローとハイが分裂することなく一体の印象をもって出力されます。
電源電圧…9VDC only (18V非対応)
消費電流…約7mA
—OSBP-1は現時点(2017/12/8)では単体での発売は予定しておりません。—
2017/8/28 ovaltone “ついに!!White Face、Version7基板にて到達した模様です!また少し日を空けて、一から組み上げて最終チェックに入ります!”
本日2017/11/30
お待たせしておりまして大変申し訳ございません…
中身に関してはすでにほぼ完成しております!
GD-013 Version 2.0の発売に向けて集中していたことはあるのですが、その他に重要な出来事が起こってしまいました。
それは筐体です。
このタイミングで、まさに求めていた響きを持つ素材を見つけてしまいました…
来年中には発売したいです!
GD-013 Version 2.0 -gravitational drive zero thirteen version 2.0- はDIST./VIN./O.D.の3段階の歪みモードと中域の太さを3段階から選択可能なFATスイッチを搭載したモダンテイストのバーサタイルドライブペダルです。
初代GD-013の特徴である適度にまとまった周波数レンジ、アタックには素早いレスポンス、サスティーンには心地良いコンプレッションと密度の高い倍音構成という組み合わせを持ち、深めのディストーションでもアタックがはっきりと出力され、コード感もなくならないという特徴はそのままに、DRIVEの歪み量、FATスイッチで盛ることのできる太さの上限をともに引き上げ、より力強い表現を可能としました。
その他初代GD-013からの変更点としては、VIN.モード時の音量の大幅な増加を抑え他モードとの行き来がスムースになった点、左側のFATスイッチが押し出す帯域を中域から下を少し広げサウンドの安定感が増した点、外観が変更されTONEノブが光る点が挙げられます。
初代GD-013に引き続きギタリスト後藤貴徳氏とのコラボレーション開発モデルです。
| モデル名 : GD-013 Version 2.0 (ジーディー013バージョン2)
種別 : ディストーション、オーバードライブ |

■ DRIVE ■
歪み量を調節します。ゲイン量だけでなく位置によって太さや濃度が変わります。上げるほどゲインと共に太さが増し、リード向きのサウンドになり、 控えめに設定するとスッキリとしたバッキング向きのサウンドになります。
■ VOLUME ■
出力音量を調節します。
■ TONE ■
高域の量を調節します。12 時まではトレブル成分を調整し、12 時を越えるとプレゼンス 域を延ばして行くような効き方をします。接続するアンプの特性によっては変化が小さく感じる可能性があります。オープンな高域が確保されたクリーントーンに接続するのがおすすめです。

■ MODE ■
3 種類のモードから歪みのキャラクターを選択します。
【DIST.】
ディストーションモード。一番深い歪が得られます。
【VIN.】
クラシックロックなどに最適な、飽和感のある、野太い中域とジリジリとした高域のダーティーな歪が得られます。
【O.D.】
オーバードライブモード。トーンを上げれば単体での鋭いクランチ、下げればブースター的な使用に最適な滑らかなオーバードライブサウンドが得られます。

■ FAT ■
ミッド、ローミッドを帯域を中心に音量をブーストします。x1,x2,x3と数字が増えるごとにその量が増えます。
▼動画▼
ギタリスト後藤貴徳氏による、GD-013 Version 2.0 スペシャルデモ。 後藤氏作曲の”Oriental Spray Gun”を今回デモ用にアレンジして頂き、各パートの設定とともに演奏を披露して頂きました! そしてミキシング・マスタリングは、レコーディング・ミキシングエンジニア/ギタリスト、そしてゲーム音楽制作などでご活躍されている佐藤敦史氏にご協力頂き、GD-013 Version 2.0のサウンドをより皆様に伝わるよう調整して頂きました!
こちらはJC-120に接続したときのデモ動画です。
以下、後藤氏のプロフィールとなります。
参加作品は日々更新されていらっしゃいますので、気になる方はFacebook、Twitterでリアルタイムな情報をチェックして下さい!
【 後藤 貴徳 Takanori Goto 】
ホームページ http://takanorigoto.web.fc2.com/
ツイッター twitter@pippi_pinopino
バンド http://gravitational-force-field.jimdo.com/
15歳よりギターを始める。ロック、フュージョン、ジャズ、ボサノヴァ、ポップス等、幅広い音楽シーンで活躍。テクニカルフュージョンバンド「Gravitational Force Field」等、様々なシチュエーションのライブを精力的に行っている。
その他、TVドラマやアニメ、ゲームのレコーディング、作曲、編曲等、様々な分野で活動している。
主な参加作品
ゲーム:NieR、大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS、太鼓の達人、アイドルマスター、エースコンバット、塊魂、鉄拳、リッジレーサー、ソウルキャリバー、ヴィーナス&ブレイブス、のびのびBOY。。。他
アニメ:「結城友奈は勇者である」、「アイカツ!」、「Wake Up, Girls!」、「這いよれ!ニャル子さん」、「らき☆すた」、「かんなぎ」、「セキレイ」。。。他 映画、
ドラマ:「映画 立川談志」、「アイドルマスター」、「Wake Up, Girls!」、「真夜中のパン屋さん」。。。他
サイズ:74(W)x120(D)x58(H)mm
重量:約290g
電源:安定化済みのACアダプタまたはパワーサプライ(DC9V、センターマイナス、2.1mm)あるいはアルカリ乾電池が使用可能です。
消費電流:約14mA
オフ時はトゥルーバイパス、LEDカラーはアクアブルーとなります。
<<取り扱い説明書をダウンロードして頂けます。>>
詳細な仕様や注意事項の記載もありますので、ご注文前にご確認下さい。
2017年1月のNAMM SHOWにて発表させて頂いてからブラッシュアップを続けておりますWHITE FACEクリーンプリアンプにつきまして、お問い合わせを頂く機会が増えてまいりましたので、開発の進捗状況をお伝えしたいと思います。
元々クリーンのプリアンプを作りたいという希望は以前からあり、ソリッドステートでの試作は何度か繰り返していました。
なぜクリーンのプリアンプかというと、歪みエフェクターは繋がる先のクリーントーンによってサウンドが大きく左右されるもので、歪みエフェクターをメインに製作させて頂いているメーカーとしては一つリファレンスの様なクリーントーンを提示できれば良いなと思っていたからです。
ソリッドステートでもその役目は果たすことは可能ではあったのですが、それをスタンダードとして打ち出すと思うとどうもしっくりこず、やはり歴史的に真空管アンプのクリーンが広く一般に浸透しているスタンダードであると感じていました。
ですが通常の真空管アンプですと実際にはクリーンな領域が狭すぎたり、コンプレッションが強すぎたり、周波数レンジが狭かったりと、エフェクターの音を余さず再生するのには自分としては十分では無いと感じており、その辺りの再生力が丁度良く、また単体のクリーンとしてもリッチなチューブサウンドのものというのはなかなか少なく、どうしたものかと長く保留にしていました。
そうしているうちにKORG様からNutube 6P1というものが発表されました。2016年、試供品を得られる様になったタイミングで早速簡易な試験機を作り、音と反応を確かめてみましたところ、まさに保留にしていたクリーントーンに最適な部品だと大喜びしました。
そして2016年末にかけて最初の試作機を完成させました。
現在までにプロトタイプは大きな変更点で見ると5バージョンの変遷を辿ってきました。
プロトタイプver.1は音はそこそこなものの、バックグラウンドノイズがひどく(こちらはNutube由来ではありません)、またNutube由来のマイクロフォニックノイズも大きいものでした。
ver.2はバックグラウンドノイズを大幅に減らし、マイクロフォニックノイズもそこそこ低減できたものでした。
このver.2はNAMMに持って行ったバージョンになります。
帰国後、Nutube部分でのコンプレッションを増す作業と、センドリターン部のレベル調整を行いました。
NAMM展示ボードではセンドリターンにfree the tone様のAmbi spaceをインストレベルにて接続しており、すっかりインストレベルに対応できていると思い込んでいたのですが(あとで分かったのですがAmbispaceはマージンが広く取られているようです)、帰国後、他社の空間系製品を色々と繋いでテストしているとどうも音が割れてしまい、インストレベルと言い切るにはもっとレベルを下げる必要があると感じ、改良することにしました。
ver.3はセンドリターン部のレベルを下げるとともに、より真空管的なコンプレッションが得られる様に調整し直したものでした。
ここでまたノイズの問題が発生しました。途中で音量を下げて、また上げるという事をするので、下げた時に乗ったノイズがレベルを大きく戻す際に同じ様に持ち上がってしまい、当たり前といえば当たり前なのですがノイズが増えてしまいました。
この設定で固定にしてしまうと、センドリターン部に何も繋がない、あるいはラインレベル対応のものを使うという場合に、無駄にノイズの多い状態になってしまうため、内部にスイッチを付け、切り替えられる様にしようと思いました。
ver.4はセンドリターンレベルの切り替えスイッチを内部に設け、Nutubeには新たなマイクロフォニックノイズ対策を施しました。
マイクロフォニックノイズは試奏レベルの音量では本体をデコピンしても鳴らないくらいまで低減しました。かなりの大音量下でも通常使用では問題にならない程度(レバースイッチ切り替え時にかすかになる程度)になっています。
サウンドの面ではチューブ感を出し過ぎてきてしまっており、歪みエフェクターと合わせるとやや団子になってしまう様に思えたので一度原点に戻りスッキリした状態にしようと思いました。
ver.5はサウンドメッセ大阪2017に持って行ったバージョンで、サウンドもスッキリとしたものに戻った事で、イメージとしては諸々の問題を解決済のver.2といった感じになりました。
しかしここでまた問題が発生しました。サウンドメッセにて気が付いたことなのですが、その時のアンプがtwo rockのアンプで、リターンに直にギターを接続してもとても良い音、というかリターンなのにちゃんとギターアンプの音がしていて、その様な状態にプリアンプを接続すると近似的にダブルプリの様な状態になり、音が薄くなってしまいました。
それまでテストしていたアンプのリターンやパワーアンプでは元の音はモコモコしていてプリアンプを繋がなければギターらしい音では無かったのですが、two rockまで来るとリターン直でも良い音がしてしまうということがわかりました。
この現象に対応する為、メッセ後ver.6の叩き台にすべくver.5を改造しました。
EQのポイントを再設定し調整でどちらのタイプの接続先でも追い切れる様に、また全体のサウンドも要点を充実させる方向にレンジ感とコンプレッションのバランスをとりながら進めて行きました。
その途中、さらにノイズを低減できる余地を発見し、よりローノイズ化しました。
そして現在ver.6の基板を発注し出来上がるのを待っている状態です。
ver.5でファイナルバージョンと思っていた為、大量のver.5基板を作ってしまいました…
しかしさらに良い物にする為、ver.6に進む事を決断しました。
大変お待たせしておりまして心苦しいのですが、お届けするバージョンは現時点の自分の実力で最高の物をお出ししたいと思っておりますので今しばらくお待ち頂ければと思います!
先日から画像では少しずつご紹介させて頂いておりましたFAT 514.D Modified by Ovaltoneがいよいよ来週から始まります「FAT Experience Tour 2016」において発売開始となります!
それに伴いまして今回はモディファイの方向性やサウンドに関して書かせて頂きたいと思います。
モディファイのベースとなったFAT514.Dにつきましては、ご存知の方はご存知と思われますが、アンプの歪みをプッシュ、あるいは整音するブースターとして非常に優れた性能を発揮し、実際に某アーティストの現場で使用されている言うなれば”本物”です。
主観になってしまいますが514.Dのサウンドは非常に立ち上がりが早く、スコンと前に音が飛び出すような鮮烈さがあり、周波数レンジも狭くなり過ぎない中にありつつ程よくフォーカスされ、非常に完成度が高いものです。
通常、モディファイというと元に少し不満があり、そこに少し修正を加えることで自分にとっての完成状態へ近づける作業なのですが、今回は初めから良かったので、どうしようかという方向性を出すのが非常に困難でした。
最終的には違う良さに軸を振って「こういう514.Dも良いな」と思えるようなモディファイをしてみました。
使用のシチュエーションとしては、ゲインを控え目にしてオリジナルと同じようにブースターとしての用途が適していると思います。
単体でゲインを上げていったときの歪み方はオリジナルと大きく異なり、荒いファズクランチのような歪み方になります。それはそれでグランジーな良さはあるのですが、使いどころが難しいかもしれません。
ブースターとしてオリジナルと比較すると、重心がグッと下がり、質感は少し荒れた潰れ感と粘り感がブレンドされます。オリジナルのアタック感を維持しつつもサステインがあとから膨らむような、たっぷりとした弾き心地になっています。
ぜひ「FAT Experience Tour 2016」にてお試しください!
FOUNTAINは太く温かい透明感や、あふれてくるようなパワー感をもったサウンドを目指したオーバードライブです。
名前のFOUNTAIN(ファウンテン)は日本語にすると泉という意味で、音が湧き出てくるイメージをあらわしています。
力強いリードサウンドのハイゲインチャンネルと、図太いクランチのローゲインチャンネル、柔らかく馴染むようなクランチのソフトゲインチャンネルを搭載しています。
キャラクターは中域が豊かで超高域がクローズなモード、中域が控えめで超高域がオープンなモード、中域が豊かで超高域がオープンなモードの3種類から選択可能です。
| モデル名 : FOUNTAIN (ファウンテン)
種別 : オーバードライブ |

FOUNTAINの特徴は太く素直なサウンドです。内部で電源電圧を昇圧し、クリッピング電圧も引き上げることで得られる歪みは素直な増幅を感じさせるダイナミックなサウンドで、ローゲインにおいてもハイゲインにおいてもみずみずしさを伴って出力されます。また昇圧回路により発生する高周波ノイズを可能な限り取り去ることでダイナミックなだけでなくサウンドの滑らかさも獲得しました。
■FOUNTAIN Special Demo■
ギター:佐々木秀尚
ベース:二家本亮介
ドラム:渡邊シン
曲名’FOUNTAIN’ 作曲:佐々木秀尚
< FOUNTAIN使用状況 >
アンプはクリーンの状態で、リードギターは2:00まではFOUNTAIN単体の歪み、2:00以降はFOUNTAINでFOUNTAINをブーストした歪みです。
サイドギターは全編アンプクリーンで、FOUNTAINオンのクランチトーンです。
■ Short clip by Fernando Pareta ■
Fernando Pareta(フェルナンドパレタ)氏によるショートクリップです。
■GAIN■
歪み量を調節します。
■TONE■
高域の量を調節します。characterのM.C.,M.O.とV.O.で効く帯域が異なります。
■VOLUME■
出力音量を調節します。
■character■ 左ミニスイッチ
全体のEQとしての働きがあり、頭のM=Modern ,V=Vintage
後ろのO=Open , C=Close の組み合わせでキャラクターが設定されています。
【M.C.】中域が豊かで超高域がクローズ。
【V.O.】中域が控えめで超高域がオープン。TONEの調整周波数が高くなります。
【M.O.】中域が豊かで超高域がオープン。
■channel■ 右ミニスイッチ
”H.G.” “ L.G. ” “ S.G. ”の3種類のゲインチャンネルを選択できます。
【 H.G. 】ハイゲインチャンネルです。オーバードライブサウンドではありますがリードが弾けるくらいの深い歪が得られます。
【 L.G. 】ローゲインチャンネルです。太いクランチ、もしくは下げ目に設定して、わずかに歪んだクリーンなどを作る事ができます。
【 S.G. 】ソフトゲインチャンネルです。基本的にはL.G.ですが、クリッピングでのリミットを設ける事でより柔らかく、馴染むようなローゲインサウンドを作る事ができます。
もうひとつの”FOUNTAIN”…”FOUNTAIN-HS”

FOUNTAIN-HS はギタリスト佐々木秀尚氏のシグネチャーモデルです。
※特注カラーとノブのみの変更で、OVALTONE’S GARAGE SHOP限定モデルとなります。価格、機能は”FOUNTAIN”と同じです。

佐々木氏がFOUNTAINのデモ機を試奏した際、あまりに気に入ってしまい、FOUNTAINという曲名の曲をその日に作ってしまったというエピソードもあり、その後もレコーディング、ライブで常に使用して頂いているという経緯から、氏のメインギターのカラーをフィーチャーしたシグネチャーモデルを製作させて頂く事となりました!

サイズ:74(W)x120(D)x58(H)mm
重量:約290g
電源:安定化済みのACアダプタまたはパワーサプライ(DC9V、センターマイナス、2.1mm)あるいはアルカリ乾電池が使用可能です。
消費電流:約12mA
オフ時はトゥルーバイパス、LEDカラーはアクアブルーとなります。


<<取り扱い説明書をダウンロードして頂けます。>>
詳細な仕様や注意事項の記載もありますので、ご注文前にご確認下さい。
DARK HORSEシールドを使用した、Ovaltoneシールドの完成品を
DIRECT SHOPにアップロード致しました。
先日のFAT様のイベントで先行販売させて頂きました
「STANDARD」「AERO」の2種類の他に、
新たにRegal Placeさんとのコラボモデルの「M.C.」を加えた3種類、
各3mS-S、6mS-Sになります。
それぞれの特徴を商品ページより転載致しました。
【 STANDARD 】
WBT820を基本に、シークレットのハンダをブレンドしています。
付け方、絶縁方法は一般的な方法です。
プロユーザーの方にご意見を頂く際に製作させて頂いたサンプルと
同じ製作方法を採用しています。
素早い立ち上がりと、低域がもたつかず音が揃って前に出る特性で
明るく扱いやすいサウンドキャラクターです。
【AERO】
Kester44を基本に、シークレットのハンダをブレンドしています。
付け方、絶縁方法はこのAEROのための独特な方法を採用しています。
強弱の表現に優れ、ダイナミックレンジが広がるというよりも、
ダイナミックレンジが細分化され、滑らかに表現されるようなイメージです。
倍音が豊かに含まれ、まるで空気をまとったようなサウンドキャラクターです。
【 M.C. 】
多くのプレイヤーから絶大な信頼を寄せられている国内リペア工房
「Regal Place」とのコラボレーションで実現した”DARK HORSE M.C.”。
M.C.とはMicro Crack(マイクロクラック)の略で、
Regal Place代表である野口幸三氏考案のRegal Placeのみで施工可能な
半田接点による音質調整技術です。
当方自身がその音質に感動し、野口氏に依頼したところ快諾して頂き
弊社ケーブルとのコラボレーションが実現しました!
Regal Place→ http://www.regal-place.jp/
マイクロクラック解説→ http://cgi.music.geocities.jp/regalplace1207/about2.html
今回の発表に伴い、各商品のサンプル動画をご用意致しました。
CLEAN時は3mをアンプ直で収録。
Low Gain、High Gain時は34-Xtremeを同種のケーブル3mずつで挟み収録しました。
使用機材は以下の通りです。
GUITAR:
(Clean,Low Gain Drive)
Fender Mexico Stratocaster
(High Gain)
Gibson Les Paul Studio
DRIVE PEDAL:
Ovaltone 34-Xtreme(Low Gain-P ch. , High Gain – B ch.)
AMP:
Ceriatone OTS mini 20 BrushEight Special
CUSTOM AUDIO AMPLIFIERS 112+Eminence THE TONKER