先日から画像では少しずつご紹介させて頂いておりましたFAT 514.D Modified by Ovaltoneがいよいよ来週から始まります「FAT Experience Tour 2016」において発売開始となります!
それに伴いまして今回はモディファイの方向性やサウンドに関して書かせて頂きたいと思います。
モディファイのベースとなったFAT514.Dにつきましては、ご存知の方はご存知と思われますが、アンプの歪みをプッシュ、あるいは整音するブースターとして非常に優れた性能を発揮し、実際に某アーティストの現場で使用されている言うなれば”本物”です。
主観になってしまいますが514.Dのサウンドは非常に立ち上がりが早く、スコンと前に音が飛び出すような鮮烈さがあり、周波数レンジも狭くなり過ぎない中にありつつ程よくフォーカスされ、非常に完成度が高いものです。
通常、モディファイというと元に少し不満があり、そこに少し修正を加えることで自分にとっての完成状態へ近づける作業なのですが、今回は初めから良かったので、どうしようかという方向性を出すのが非常に困難でした。
最終的には違う良さに軸を振って「こういう514.Dも良いな」と思えるようなモディファイをしてみました。
使用のシチュエーションとしては、ゲインを控え目にしてオリジナルと同じようにブースターとしての用途が適していると思います。
単体でゲインを上げていったときの歪み方はオリジナルと大きく異なり、荒いファズクランチのような歪み方になります。それはそれでグランジーな良さはあるのですが、使いどころが難しいかもしれません。
ブースターとしてオリジナルと比較すると、重心がグッと下がり、質感は少し荒れた潰れ感と粘り感がブレンドされます。オリジナルのアタック感を維持しつつもサステインがあとから膨らむような、たっぷりとした弾き心地になっています。
ぜひ「FAT Experience Tour 2016」にてお試しください!