投稿者:
まこじ様(東京都)
使用ギター:
PRS 24 Custom (HH)
Suhr Standard Pro (SSH)
Fender Stratcaster (SSS)
使用アンプ:
Carvin Legacy 3
Marshal JCM 900
演奏ジャンル:
ハードロック、ヘヴィーメタル、ジャズ、ポップス
好きなアーティスト:
Nuno Bettencourt、Zakk Wylde、Paul Gilbert、Steve Vai、
Eric Johnson、Robben Ford
レビュー:
Free The Tone のスイッチャーを利用する前提だったため、
必然的にフットスイッチで切り替えのできる歪みが候補としてありました。
OD-FIVE 2 は、通常のシールドをフットスイッチに接続するたけで、
チャンネルの切り替えができるようになるので、その点はまったく問題ありませんでした。
まず、どんなに歪ませても、ノイズが少ないという点に驚きを隠せません。
歪みの量とノイズはどんなエフェクターでも比例して増えてしまいますが、
OD-FIVE 2 については、ノイズの増える量が圧倒的に少ないと感じます。
他の歪みエフェクターで同程度の歪みを設定したら、もっと多くのノイズが出てしまうことになると思います。
もちろん、ノイズがまったく無いわけではありませんが、
ライブでの演奏中でも十分許容できる範囲の少ないノイズです。
Bottom と Shape の効き方が絶妙に主張してきます。
これらの設定は、たとえば、Shape を減らしてしまうと Bottom 側が主張を初めてしまうパターンがありますが、
Shape を減らすと純粋に Shape が減るだけであり、そのほかのカラーにはまったく影響がありません。
効くところは効かせ、残すところは残す、というプレイヤーに忠実なツマミとなっています。
Mid Shift 、Boost がそれぞれのチャンネルで独立して設定できるので、
バッキングとソロで音色やトーンを変更した音作りが用意に実施できます。
Presence は、それぞれのチャンネル共通の設定ですが、
音色の方向性をそれぞれのチャンネルで統一させる、という位置づけで、
Mid Shift や Boost とはまったく異なる役割になっており、
むしろ、Presence を両チャンネルで統一させた設定にしたことにより、音作りで迷うことはありません。
両サイドの各チャンネルの LED も視認しやすく、ライブ中で分からなくなってしまうこともありません。
OD-FIVE 2 は「Distortion」と銘打っていますが、
Gain と Shape のバランスによってクランチ ライクなオーバードライブなトーンを作ることもできます。
メタル系を演奏する人にマッチする印象がありましたが、Gain のツマミが必要以上に効き過ぎることもなく、
たとえばコードを弾いた際に Gain を最大にしても一音一音の粒立ちがキレイにまとまっており、
とても心地よい和音を聴かせてくれます。
単音としては、とても粘りのある食いつく音ですが、気持ちの良いコンプ感と
ビブラート時の音の伸び、サステインが演奏にきちんと追随してくれます。
幅広いジャンルを演奏するギタリストはもとより、唯一の歪みとして重宝するエフェクターになり得る存在です。
プレイヤーの演奏に正直な音を出してくれる、とても良いエフェクターに出会えたことに感謝です。