Blog -ブログ- News -お知らせ-

富山 Blue Guitars イベント&プロトタイプ情報

既に告知させて頂いたように 2024 / 9 /29 OvaltoneとFlying Teapotの合同試奏イベントを、富山 Blue Guitars さんにて行います!https://mpc-web.jp/gctoyama/blueguitars/2024/09/02/try-ovaltone-flyingteapot-switchaudio/

いつも試奏イベントでは、なるべくメーカーサイドの思っているサウンドを生で体験して頂きたいという思いから、アンプを持ち込んでいるのですが、

今回はBlue Guitarsさんと相談の上、店頭にあるアンプを使用させて頂くことになりました。

というのもBlue Guitarsさんはギターもそうですが、アンプにも力を入れられていて、様々なブティックアンプも取り揃えられています。

お客様がエフェクターを試奏される際にもそうしたアンプを使用されることもあるとのことで、

ワークショップや試奏ではアンプをお借りして、持ち込むエフェクターとの相性も合わせて体験して頂くという、

いつもよりもお店環境に特化したイベントになりそうです。もちろんJC-120などの普通のアンプもあるそうなので、リクエスト頂ければその環境でもお試し頂けます。

また、基本的にワークショップ時間以外はフリー試奏タイムになりますが、例えば普段お使いのエフェクターを持ち込んで頂いて並べて比較したり、そういった試奏も大歓迎です!

モディファイや小物含めフルラインナップのデモ機を持ち込みますのでご自由にお楽しみ頂けたらと思います。

そして今回は、最近まで開発を進めていて最終段階に入っている製品のプロトタイプもお試し頂く為に持参しますので、以下にご紹介したいと思います。

こちらはEuphorealさんにご協力頂いて開発していたピックアップとなります!

Euphorealさんは以前、Bottom’s Up Guitarsさんに伺った時に、試奏機についていたピックアップがあまりに良く、「ピックアップは何でしょうか?」と質問してしまった時に「Euphoreal」と伺ったのが初めてブランドを知った瞬間でした。


その後、NAMMでブースをご一緒させて頂いているOOPEGGさんのギターにも採用され、興味深く思っていた頃、Euphoreal代表の藤野さんにもお会いすることになりました。

お話で印象深かったのは、「同じアルニコ5でも複数のアルニコ5でそれぞれ音が違う、ハムバッカーのベースプレートも同じニッケルシルバーでも原材料の比率によって音が違うので、素材を指定して特注したものを使用している」といった材料の物質による音の変化についてのことや、

「手巻きでなく機械巻きで巻き方をプログラムでコントロールして狙った音質を再現性をもって製作している」という事など、非常に興味深い内容でした。

最初はハムバッカーを自分のギターに載せる為だけにオーダーしようと思い、事前にこだわり等をお伝えしてから待っていたところ、なんと一発で理想に思っていたものが送られて来ました。

これは凄いと思い、製品化やセットの開発についてご相談させて頂けないかと伺ったところご快諾頂きました。

シングルの方は最初少しこちらのお伝えした内容と解釈に相違点があり(低音部分について、鳴りを拾っての低音というニュアンスなのかピックアップで出す低音なのかといったところ)、


そのたびに巻きパターンや材料を変えた試作を送ってくださり、こちらからは録音と感想をお送りするというやり取りをするたびにイメージにどんどん近付いていきました。

※写真は試作のシングルコイル

そしてまずはいつもの試奏ギターに載せられるSSHセットということで、最終プロトタイプが先日到着しました。
評判が良ければSSSセットやHHセットも考えています。

まだ名前も価格も販売形式も未定ですが、以下にスペックを記載します。スペックからのイメージからは良い意味で意外性のあるものになっていると思います。

イベントにご来場されるお客様には是非お試し頂きたいです!

シングルコイル
Magnet : Alnico6 rod magnet
Magnet wire : AWG42 formvar
Potting : Flash potting

ハムバッカー
Magnet : Alnico5 bar magnet
Magnet wire : AWG42 plain enamel
Baseplate : Nickel silver
Potting : Flash potting


そしてもう一つは、作ってはしばらく使ってみて修正というのを作業の合間、長い間繰り返していた3Dプリントピックになります。

材質は2種類のコポリエステルを採用しており、コシが強く耐久性のある材料を芯材に使用し、それを暖かいトーンとしなりへの押し返しが緩やかな材で上下から挟み込んでいます。そして造形後に特定の時間と温度で熱処理を加えています。


ピックの好みは十人十色ですが、個人的な好みとしてセルロイドのようなしなり感、ナイロンのようなタッチと表情のつけやすさ、削れにくく削れてきたときにもある程度削れるまでタッチ感が変わらない、暖かみがあって明るい音、などの要素がそろっていると自分にとっては良いピックだと感じることが多いので、そうなるように繰り返し試作してきました。

もしもお好みが近い方であれば是非おすすめしたいです。

大きさは下の角から上の辺までの長さを一般的なティアドロップやおにぎり型と同じ長さにそろえており、それらのピックからは違和感なく持ち替え可能だと思います。

形状は、写真の下の角にはプロペラ形状が施してある非対称形状でアタックが一番明瞭に出ます。表と裏でアタックの出方が違っています。

残りの角は両面わずかにエッジを落としてあり、左上の角はティアドロップの丸い角のような感じで使用できますがティアドロップの丸い角より少し鋭いです。

右上の角は伝統的なティアドロップの先端のように使用できますが、それよりも少し角度が緩くなっています。

こちらのピックもイベントに持参します。只今準備中ですが間に合えば3枚弾き比べセットをご来場プレゼントにと考えています!