先日SNSで写真を投稿しました『 TM4086+ 』
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こちらの詳細についてお伝え致します!
まず名前のTMの部分ですが、これは弊社の備品でもあるFender社のアンプ”Tone-Master CSR-3 Head”を表しています。
このFender Tone-Master CSR-3 Headは1993年にFender Custom Shopから発売され、ジミーペイジやリッチーサンボラ、また近年ではデイブグロールなどの使用で話題になりました。
2ch構成のシンプルなアンプで、クリーンchとドライブchそれぞれにFATスイッチがついていて、そのスイッチを上げるとゲインとともに音に厚みが出る感じになります。
きれいなクリーンはもちろんの事、クリーンチャンネルのFATを入れてボリュームを上げた時のグジュッとしたクランチ感や、ドライブチャンネルのフェンダーとは思えないような荒々しいハイゲインやロングサスティーンが特徴です。
特にドライブはマーシャル系、改造マーシャル系、メサ系のどれとも違う独特のバサバサした解放感と、それと同時に濃密さがあり、とても魅力的です。
そしてこのアンプのサウンドをターゲットにペダルを作ろうとしたのが、実はかなり以前の事で、そのタイミングで入手していたのがこのシリアル4086の個体でした。
当時一度チャレンジしてみたのですが、特徴をうまくとらえることが出来ず断念していました。
それ以来放置してたのですが、昨年久しぶりに音を出したところ調子が悪かったので、時間の空いた時に修理をしました。
回復したシリアル4086はとても良い調子で鳴ってくれまして、上記のような特徴がありありと体感でき、これは行けそうだということで一度断念した開発を開始し、先日デモ機が完成を迎えたのでした。
左のフットスイッチが全体(ブースターを含む)のオンオフとなっており、GAIN、TONE、VOLUMEはドライブ部のコントロール、一番右のつまみはブースターつまみで右フットスイッチを踏むとオンオフできます。
ゲインはローゲインからハイゲイン手前くらいの範囲で、ブースターをプリ段でオンにするとアンプのFATスイッチを入れた時のような感じでハイゲイン化します。
ブースターはOvaltone の WARM GEAR を基調に、このTM4086+内で上手く機能するような調整されたものです。
裏蓋を開けるとブースターを前段、後段どちらでかけるかを選択可能で、さらにブースター段のマスターボリュームをトリマーで設定できるようになっています。
プリブーストの時は歪みは上がるけれども音量がもう少し欲しいという状態になるときもあるので、ボリュームつまみはつま先で回しやすいように大きい物を採用し、ポットも頑丈な物を採用しています。
こちらのデモ機は2023年7月1日(土)、2日(日)に開催されるYOKOHAMA MUSIC STYLE Vol.3にも持参致しますので、もし宜しれば是非お試しください!