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LimeComp再検討中

 ここのところ、昨年末から取り掛かっているLimeCompの再検討についてお話したいと思います。

このLimeCompの狙いとしては、THE ANCHORが自然なコンプ感を目指したものなので、もう少しキャラクターのある、例えばダイナコンプやロスコンプなどの潰れ方を意識したものにしたいと思っていました。

ただ、ダイナコンプなどの方式では信号が圧縮用のICをどうしても通ってしまう為、周波数レンジの狭さや非演奏時のホワイトノイズの大きさ、解像度の甘さが気になってしまいました。
また、Ovaltoneではデッドコピーや既存品の定数変更品は作りたくないという小さなこだわりがあり、それらの理由から、別方式からのアプローチで狙いのコンプ感を得られるように仕様を固めて行きました。

一旦完成したデモ機は、問題点の解決に至ったものの、コンプ感の面でまだ目標に到達しておらず、今回の再検討に至りました。

最初は少しの変更で解決に向かうと思っていたのですが、これがなかなか一筋縄では行かず、結局1からの出直しを3回くらい繰りかえし、ようやく狙いのコンプ感に到達する事ができました。元のクリアさを保ったまま、ペダルコンプ独特の「クッ」としずみ込むようなコンプ感があるので、とても新鮮な感じです。

加えてファストリリースモードを付け、このモードではリリースタイムを速くすることでプリプリとアタックが粒立つような感覚が得られ、特に音数が多い場合や、コンプ後の「ヌァーン」と持ち上がってくる感じが抑えられるので、さりげなくコンプをかけておきたい時に効果を発揮するのではないかと思います。

大まかな仕様が固まったので、あとはツマミの操作感等、細かいところに違和感が出ないよう詰めていけば完成です!


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