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近況(主に開発の事)報告

こんにちは!Ovaltoneの田中です。
ここ数ヶ月製作に集中してしまい、告知系が滞ってしまいました…
なのでまとめて近況報告です。

まず通常のご注文品の製作ですが、これは今のところ滞りなく進行しており、
少し早めにお送りすることができています。

そして開発ですが、これは数機種平行して進んでいます。

まず、一番以前から構想があったのがクリーンプリアンプで、これはボードで音作りを完結
させているプレイヤーの方に便利にお使い頂けるだろうというものです。
一度、価格は意識せずに機能を盛り沢山にしてしまおうという考えもあったのですが、
やはりもう少しお求め易くという気持ちになり、必要十分な機能に留めて再出発しました。
長く保留中なのでご期待頂いている方には申し訳ないという思いがありますが、
日々勉強なったことを色々反映できる面もあったので、この機種に関しては
長くかかっていることが逆に良かったなと思えることも多いです。
段階としては80%くらいの所まで来ていると思います。

次にLimeAnchorFullです。
これはLimeAnchorという、コンパクトコンプの開発に関係しているのですが、同じ方式で
attack,release,ratioのパラメーターを備えた仕様のものです。
LimeAnchorに関しては、もっとタイムに関しての詰めが必要ということで、その下準備としても
フルコントロールのコンプは必要でした。
これに関しては最終段階まできたか!というところでやっぱりだめだ…を何度か繰り返し、
つい先日も来た!と思ったのですがやはりだめだったので再トライです。

次はNatural Break-up Boxというもので、これはmoogのキーボードをスムースにかつ少し荒く
歪ませる目的のエフェクターです。
キーボードを歪ませる場合、ギターエフェクターの様に歪ませるぞ!という姿勢で行くと失敗
することが多いということがわかって来ました。
本機はそこを踏まえて、あまり音を作らず自然に割れるような感じを目指しました。
副産物的にギターで使用すると、クリーンだけれどもほんのうっすら少し歪んでいるような、
飽和感のみ足されたような熟したクリーンサウンドが出るので、美味しいです。
これは最終試作機完成しました!

次にMERKAVA for BASSです。
MERKAVAは現状でローエンドまで出るのでベースでの使用も可能なのですが、さらにローミッドを
図太くブーストできるようなツマミも増設してという仕様を考えています。
昨年末にあるバンドの方とスタジオに入り、良い所までつめる事が出来たので
あとは形にするだけなのですが…
また発表時に開発の経緯など詳細にご報告致します!

次はGravitational Drive 013、およびGravitational Drive 013 plus(長い…)です。
これは昨年少し面白い経緯でお知り合いになったギタリストの方と共同開発のものです。
ちょうどその頃、自分もRATのモディファイに関してご好評を頂いていたのをきっかけに、
エフェクターならではの気持ちよさや、アンプライクではない歪みの良さについて
深く考えていた時期でもありました。
その方は歪みの凄いアンプをお持ちなのですがクリーンチャンネルしか使わず、
エフェクターで歪ませていて、曰く真空管アンプのもたつく感じが苦手ということでした。
Ovaltoneとしても新境地なのでこちらも、特にエフェクターの歪が好きと言う方には
是非注目して頂きたいモデルです!現在最終試作機テストラン段階です。
こちらも発表時に経緯や詳細をご報告致します!

次にまだ名前は無いのですがクリーンとクランチの間くらいのもので、これも長く保留中で、
たとえばOD-FIVEを将来的に3チャンネルにするとしたらクリーンチャンネルはこの感じだろう!
という気持ちで開発を始めたのですが、途中から脱線しはじめて、もっとブティックアンプの
雰囲気も出るのでは?とラグで組んでみたり色々遊んでいるうちに保留になってしまいました…
現在開発中のものが落ち着いてきたらまた再開したいです!

次に先日ベースの方からDIは無いのか?というお話を頂いたので少し考え始めました。
クリーン系と着色系どちらにもいける様なものを考えています。
DIは信頼性が大事なので、まずは普及製品の研究から始めなくてはと思っています。

次にOnion 2chバージョンで、先日お知り合いになったギタリストの方からのリクエストです。
Onionはおそらくスイッチでパラメーターを切り替える方式だと音が変わってしまうので
特性を変えたものをニコイチかなぁ…でもニコイチは高くなってしまうな…
というようなイメージの段階です。

次にCAJ loop interfaceモディファイです。
これはダンブルタイプアンプのセンド信号(インピーダンスが高く、レベルが大きい)を
受けられるようにするモディファイです。
最近ceriatoneやtwo rockなど、普通に使用されている方も増えてきたので、お役に立てると思います。
こちらはご紹介ページを作るのが遅れています…
1万円くらいで出来ると思います。

あとは漠然とOD-FIVEもいつかは新しくしたいなあ…ということやワウでもやってみようかな…
モディファイラインナップも増やしたいな…など色々雑念が沸いてきます(笑)

Ovaltoneをはじめてから沢山のミュージシャンの方や、お客様からご要望やご相談を頂けるので、
日々なにかしらの発見があり、それをまた製品に取り込んでいけるという非常にありがたい状態にあります!
これからも色作って参りますので進行はゆっくりですが長い目で楽しみにして頂けるとうれしいです。